hide-okierabu’s blog

管理会社勤務23年間の実務経験を活かしてマンション管理の真実を公開し社会善へ向けて日本の旧体質を打破して行きたい為に開設致しました。

マンションにおける漏水事故

先日とあるマンションの206⇒106へ漏水が発生。

管理会社Aからメンテンナス会社Bへ緊急対応依頼があり、緊急対応のみならば対応可能と双方合意で緊急出動。

被害住戸の漏水被害養生を実施。

後日AからBへ加害住戸の調査・修理依頼があり対応。206号室のベランダに設置されている給湯器から各部屋への給湯配管からの漏水と判明。床転がし配管でベランダ側給湯器裏の室内壁を700W×1200Hでボード開口。畳とアジャスターフロアーを移動し給湯同配管を部分交換し作業完了。

BはAの協力会社でない事からここで作業は終了し撤収するはずであった・・・。

しかし、Aのマンション担当者CからBへ被害住戸106の復旧見積も御願いすると連絡が入る。BはAの協力会社でない旨Cに確認、管理組合直の案件扱いにするので社内的にも問題がないので御願いすると。Bは後日内装業社と共に当該被害住戸を訪問しヒアリング・写真撮影・被害範囲採寸・仕様確認を行い、約1週間後に見積積算し見積を提出。

数日後にCから協力会社でない事を理由に辞退してくれと連絡が入り、仕方なく辞退した。Bは加害住戸の区分所有者に復旧工事費用(自費)を請求、開口復旧を実施し管理組合に調査+開口復旧見積(組合保険)を提出し、両方とも入金を確認。この時点でBの本案件に関する一連の作業は終了と思っていた。

しかし・・・約1ヶ月後にBの口座に保険会社から200万弱の漏水被害復旧工事費が保険会社から振り込まれ、通知も来た・・・・。???何が起きているとBの担当者は考えた。Aの担当者Cから間違えましたので返金して下さい!と連絡が入った。

Bは何か変だぞ?Bが出した見積金額そのままの金額が1円違わず振り込まれている。Aの協力業者で再下見し見積積算したらこんなことは発生しない。何故Bの口座に・・・。

Bの担当者は不振に思い保険会社に連絡し確認した。なんとBの見積のみで他社見積は提出されていなかったのだ。Bの担当者は加害住戸と被害住戸に連絡した。加害住戸には保険会社から弊社に漏水被害復旧費用が振り込まれた通知が来ていた。又被害住戸もBが当然に工事をするものと思い連絡を待っていた。

A社内で何が起きたのか・・・Cは社内の保険部から圧力が掛かり「斡旋手数料10%」を確保する為に業者変更を余儀なくされた。しかし、Cは既に示談書及び保険鑑定も済ませており、悩んだ末上記のようなBへの返金を要請する状況に追い込まれた。Bは当然に返金を拒み、保険会社が返金を言ってくるならまだしも管理会社が何を言っていると反論し、保険会社にも確認の連絡を入れた。Cは保険会社に単純な書類ミスが起きたと話していた・・・・。実はCはやり取りの途中でBに加害住戸の口座に返金して欲しい旨、連絡した経緯がある。被害住戸の方は経緯を知り「金銭賠償」で決着をつけた。

※管理会社が保険代行業を行っているマンションで様々な工事を保険対応で行う時、施工業者から管理組合宛に見積提出されほぼ満額査定で保険金が支払われるが・・・実はその裏で管理会社が手数料をせしめている。保険代行業で一定の利益+業者斡旋手数料なる裏利益が組合保険から支払われている現状が発生している!