hide-okierabu’s blog

管理会社勤務23年間の実務経験を活かしてマンション管理の真実を公開し社会善へ向けて日本の旧体質を打破して行きたい為に開設致しました。

作業服マンション管理士 真実を語り始める:デベロッパー「J」の逆切れ

千葉県蘇我駅前のマンションでそれは起きた。

マンションの地下ピット式機械式駐車場に豪雨による水が入り込み、車が水没した。フロント担当からの依頼で途中から調査に加わった。2度同じことが発生していた。

立駐業者、排水ポンプメーカーも動いており、機械に問題は無く局地的な豪雨が原因であると・・・。蘇我駅を降りマンションに向かう途中、一軒家やアパート、マンションに目をやると・・・全ての建物が道路より30~50センチ高い敷地になっている。それに比べて被害マンションは道路とフラットに・・???。疑問が頭をヨギル、何だこれは。デべの「J」へ出向き調査内容を報告すると・・何管理会社がほざいている、管理がなっていないんだよ、ちゃんと管理しろ!こっちは建築確認を取ってやってんだよ。と怒鳴り散らし、行政へ同行させられて建築確認の受理状況を確認させられ、デべに責任は全くないと逃げた。

その後、管理組合の理事長に委任状を書いて頂き、地元議員さんの協力も頂き下水道局に掛け合って、1年後にマンション周辺の雨水排水経路を整備、変更して頂いた。降雨量にもよるが結果として立駐の水没自事故は無くなった・・・。

しかし、しばらくして4階の居住者より室内で異音がするとのクレームが発生、フロントやデべ、業者が対応したが問題ない、居住者が音に過敏なだけだと突き放した。だが居住者は納得せず第三者機関への相談を醸し出した・・・結果、ガス抜きの為にポーズとして小生に相談が来た。旧野村住宅管理で設備・建築の新築マンションのアフター経験を活かして誠意ある対応をした。かしかに異音がする、これではダメだと判断し原因特定に全力を傾ける。原因は直ぐに判明した、1階ゴミ置き場の下にある雨水貯留槽の排水ポンプの軌道時の駆動音が4階の当該住戸で躯体伝搬し聞こえていたのだ。配管にボムフレキ・ポンプに防振ゴム・ボールチャッキ・ポンプ軌道水位等を設置調整して改善を試みる・・・多少改善されるが何かおかしいと感じる。放流口で排水量を確認すると・・・なんだ?一瞬にして「逆相」に気が付く、ポンプが逆転していたのだ。考え方を改めて基本的な点検を開始する。ポンプと配線の結線状況、動力分電盤の結線状況、動力盤内の他の機器、機械式駐車場・エレベーター・機械式駐車場排水ポンプのブレーカーやリレー、インバーターを確認するが結線ミスはない。

まさか??と思いながら動力分電盤の引き込み配線に「検相器」をハサミ込む・・逆相だ!なんてことだ!マンション全体への東電引き込み「パットマウント」からの配線が逆だ。早々にデベロッパーへ報告、デべ・ゼネコン・業者が揃っており放った言葉が「管理会社メンテナンスでいじり逆にしたんだろう!」。ばかな・・・管理を知らな過ぎるし、以前の機械式駐車場の水没の件もあるので、東電に直に確認すると「建設時に逆相になってしまったのでパットマウントで正相に戻すよう電気主任技術者及びデべ建築責任者等に定例会での口頭及び書面で指示がなされていた。当初は管理組合の費用でやれとか強行姿勢だったがこの点だけはどうしようもなかったようで自費でやったようだ。

しかし、問題はこれだけでない!重要なことが管理会社とデべの責任ある立場の者の間でもみ消された。例の水没事故である。逆相にも拘わらず「エレベーター・機械式駐車場」はインバーターを介して制御されていたのでインバーターが逆相を正相に戻していたので問題は無かった。だが「排水ポンプ」はマグネットスイッチを介していたので逆相のままで「逆転」していたのだ。逆転すると排水能力は極端に落ちる。あの豪雨の時、ハザードエリアにありながら土地のかさ上げがなされず、ポンプが逆転して立駐が水没し2度も4~5台の車がダメになった原因はここにあったのだ。

真実を関係者に報告したが・・社内でも「何わめいてるんだ、うるさい」と無視されるだけだった。

こんなデべ・管理会社・ゼネコンの体質が今も続いている。いずれ実名で克明に語ることが出来る時をまつ管理士の呟きである。