hide-okierabu’s blog

管理会社勤務23年間の実務経験を活かしてマンション管理の真実を公開し社会善へ向けて日本の旧体質を打破して行きたい為に開設致しました。

久しぶりの投稿です。

お盆休みですね。昨夜は都内の某マンションの理事長と面談しておりました。

立地条件の非常に良い築40年位のマンションです。オリンピックに向けて不動産や資産運用面での動きが活発になり始めており、マンション運営事情にも影響が出始めております。区分所有者を取りまとめて業者と結託してマンションの乗っ取りを企てる者も出始めています。

今日は「保険」の疑問を少々・・・。

給排水に起因する漏水が発生します。当然に加害住戸は御自分の負担で補修し、被害住戸は保険で被害復旧を行います。

給排水の漏水は殆んどが経年劣化が要因ですが・・保険を念頭から外した場合は修理範囲を広げて改修的に判断して更新・更生を進めます。

しかし、保険はその体質上「現状復旧」が基本路線にありますので、漏水箇所の一部分の修理を行うのがメインです。(老朽化しているのですから通常は他の部分も同様に漏水の可能性があります。)通常2~5万円以内で修理費を低く抑えて加害住戸の了解を取り易くし、被害住戸の金額高い被害復旧工事を早く行い売り上げを達成をすべく動いているのが実情です。

このような状況ですから、数年以内に同じ住戸で同じ給水給湯配管の場所が違うところから漏水が再発し・・・同じように保険が適用され同じことを繰り返しているのです。

又、被害住戸で金銭賠償をして格安業者に依頼して利益を得るオーナーもおります。

漏水調査費も開口に関して限度(現状回復のみや、点検口までしか認めない)がありますので原因特定に至らない場合もあります。又保険事故を取り扱う業者のレベルも統一されておらず無資格でマンション管理に疎い業者もおります。保険だから・・・との安心感を少し改め、保険業務に関与する業務を少し改善すべき面があるのではないでしょうか?