大手管理会社管理状況の一端
東京都内の某区の依頼により管理組合の「無料相談会」に専門家:マンション管理士として派遣され相談に乗っています。
ここ2~3ヶ月業界大手が管理する物件の相談が続いています。
例 ・築5年で管理会社変更
・築10以上経って町内会費徴収に関する疑問
・長期修繕計画の精度
・管理委託費の減額
*参加して気が付くとこ、管理会社担当フロントの「認識レベル」の低さである。
管理組合の要求に対して個人レベルで回答し、会社内でのエスカレーションを一切考 えないししようとしない。15年位前に販社と協力し「クレーム」の集約・検証を行い「建築マニュアル」「設備マニュアル」を作成、他社に負けない「ブランド構築」へ全力を注ぎ全社の情報を結集して建設し販売する。自負して事業を推進して来た結果だが、今フロントの力量はその功績を一気に損なうようなレベルでしかないのが実情。
何故、エスカレーションして社内の技術力・経験・協力業者力等を結集してベストなもうこれ以上できません的な対応をしないのか?顧客を向いていないのは明確で「上司に、上司が・・」との言動が目立つ。まるで管理物件を会社の所有物と勘違いしている感がする。管理に関するハード面は殆ど極め尽くされて金銭面で「できる・できない」の可否のみ、残るはソフト面の「誠意・意欲・履行意識」だけである。今後、「人の老い・建物の老い」による影響で「区分所有法」が軌道修正を余儀なくされる時代が到来する可能性は高い。現状のような管理意識で大丈夫であろうか?嘆くのは自分一人だろうか・・・。