hide-okierabu’s blog

管理会社勤務23年間の実務経験を活かしてマンション管理の真実を公開し社会善へ向けて日本の旧体質を打破して行きたい為に開設致しました。

民泊・管理実務

マンションの民泊に関して様々な討議がなされて一応の結論が示されたような気がします。管理士会や各行政でセミナーが活気を帯びて対応に追われているように思います。空室率は大きくなるばかりで・・・そんな中「オリンピック」を目指して集客的な「ホテル業」の延長線上にマンションを位置付けしようとする「住空間」に「ステイション」を法改正で区分所有法に逆行することを目指す感がして仕方がない。

各先生方は管理業経験がない方がほとんどである。既存管理会社の皆さんは「コミュニティ条項」と同じようにもっと声を大にして反論すべきである。

高経年マンションは物・人の老いの両面で課題を抱える中、2025年マンショ崩壊の危機を抱えている。そこに更なる試練で「民泊」がマンションに持ち込まれる・・・総会や理事会案内、各種点検の案内・・様々な基本的な発信をどうするか?又海外の方々と現行居住者との調整の最前線である管理員・フロント担当者の会話スキルは?AIを他者に先行して試行する大手管理会社もあるが、実態は空っぽでシステムに人間が置き去りにされているのが実情である。

法は予測して出来ているのでなく、人有りきでトラブルが目立つと対応策を行政の立場と信頼失墜を先ず恐れてその次に当事者に公平に裁きの場を用意する法を作るのです。

標準管理規約の穴は「私有財産の保護」を厳格に死守しながら区分所有法・規約を作成し、あくまでも「標準」を盾に「決定打」を出さない行政の隠れ蓑そのものである。いわゆる「ガス抜き」である。

「オリンピックが始まる」ではなく「オリンピックが終わった!」ここからが勝負である。マンション管理はマンション建設・販売の戦略上に描かれた「隠されたデベロッパー販売利益の延長戦」でしかない。35年ローンを組み、管理費・修繕積立金までも支払い不動産会社の利益確保に尽力する購入者には「呆れる」と今日は言って・・終わりにします。